Monthly archives: 7月 2016
ダイエットに油断は禁物!体重はすぐにリバウンドしてしまう
油断大敵と言いますが、ダイエットでもこの言葉を痛いほど感じている人がいるのではないでしょうか。良くあるのがダイエット中は良かったのですが、ダイエットを止めた途端体重が反転し、元に戻るどころか元の体重を通り越して更に増えてしまうと言うパターンです。これを通常リバウンドと言ってダイエットを志している人には恐怖の対象になっています。メタボ親父の中にも何度かリバウンドを繰り返して体重を増やしている人がいるのではないでしょうか。
私も何度か痩せては太りを繰り返していますが、極端にリバウンドしなかったのがせめてもの救いです。ダイエットをしているとどうしても食べたくなることが有ります。ここで一日だけ満足するまで食べたら、またダイエットを再開すれば良いのですが、ここで一息と考えて数日気をゆるませてしまうと、結局そのままダイエットが再開できなくなってしまってすぐに元に戻ってしまうことになります。したがって余程意志が強い人なら良いのですが、一日だけのつもりであっても油断は禁物です。
もともと人間には体重を保つ仕掛けが組み込まれていると言う事なのですが、大きな体重を急激に下げたときにもこの仕掛けが働くようで、食べ始めると体は元に戻そうと働き出します。ちょうどいいぐらいになるともう食べなくても良いと言う信号が脳に行くのですが、この信号が出るまでには時間がかかるようでその間にも食べ続けることになり、これがリバウンドが元の体重で止まらない理由と言われています。したがって繰り返せば繰り返すほど太っていくわけです。
ですからダイエットで注意が必要なのはこのリバウンドをどう防げば良いのかと言う点です。体重が減っているから食べろと言う合図が出ると言うことは、体が体重が減ったことを認識するからということになります。したがってこの合図を出さない様にすればダイエットの効果は保たれます。日常生活を考えてみてください。知人が以前よりも痩せこけた姿で現れたら、私たちだって食べているのかどうか心配になりますよね。しかし1Kgとか2Kgだったらどうでしょうか。
たぶん見た目は気が付かないでしょう。体も同じことです。急に5Kgも減ったら食べろと言いたくなりますが月に1kg程度減ったとしても誤差の範囲内と見做して、特に食べろと言うような事にはなりません。これを何か月も続ければリバウンドの心配も無く痩せられると言うことになります。要するにダイエットでは急がば回れと言うことです。急いで急激に痩せても結局ゆっくり痩せて行った人の方が最終的にはダイエットの効果が持続していると言うことになる訳です。
ですからダイエットを志したら、急激な減量が出来ると思ってもそんな方法は避けて、イライラするかもしれませんが長期間をかけてゆっくり減らしていく方法で行うようにして下さい。どうしても急激なダイエットをしたいと言う場合には、体重減による体への影響に注意しながら、長期間気を抜かず体重を管理できるだけの意思が必要であることを忘れてはいけません。意思が弱いのに急激なダイエットを行うことは自分で自分の首を絞めているのと同じです。
体調に異常を感じた場合には直ちにダイエットを中止し主治医へ
10歳代、20歳代の若い女性はメタボ親父とは目的が違いますがダイエットを行なう人が多い年代です。主に美容のためだと考えられますが、若くて代謝量も多い年代でのダイエットはある意味メタボ親父よりも危険性が有ります。例えばダイエットを行ないすぎて必要な栄養補給が出来ず、ホルモンの生成が出来なくなってしまい、まるで更年期を迎えた女性の様に生理が止まってしまう場合も有ります。このようなダイエットは体の側から見れば大きな負担になる事が有るのです。
事情はメタボ親父でも同じです。ダイエットをやり過ぎると生命維持に必要な栄養が取れなくなって体に影響が出るようになります。特にメタボ親父の年代になるとそれでなくても若い頃とは違って体の頑健さは失われてくるのが普通ですから、免疫力も急激に下がって、普通なら罹らないような病気になってしまう可能性も有ります。ですから、メタボだからということでダイエットに燃えるのは良いことではあるのですが、やり過ぎたら思わぬしっぺ返しが来ると思ってください。
こういった体への影響は人によって出方が違い、若い頃と同じような頑健さを発揮する人もいれば、普通ならまず問題ない程度のダイエットであっても大きな影響が出てくるような人もいます。したがっていくら医師の管理の下でダイエットを行なっていたとしても、絶対に大丈夫と言うことではありません。表面的に表れて来る症状は大したことが無くても、ダイエット開始後に現れた異常は、まずはダイエットによる影響を疑ってみた方が良いでしょう。
もしそういった異常を発見した場合には、直ちにダイエットを一時中止し主治医に相談してみてください。関係ないと言う事であればダイエットを再開すれば良いですし、ダイエットの影響と言う事であれば、ダイエットのやり方について再度主治医と相談してやり方を見直すことが必要です。この場合も決して自分の判断でダイエットを再開したり、やり方を変えてしまってはいけません。そんなことをすると更に大きな影響が出てくるかもしれません。
異常がなければダイエットをそのまま続ければよいですが、必要なのは数値による管理です。ダイエットですから体重は毎日測る必要があります。たとえば異常がなくても体重にも変化が無いと言うような事も分かってきます。ただしダイエットの効果の見え方も人それぞれですから、異常がなければ少なくとも3か月程度は続けてみてください。それでも効果が表れないと言うことになるとその方が異常ですから、すぐに主治医に相談しに行きましょう。
ダイエットではこのように異常の有無や効果の有無を確かめながら進むことが必要ですが、異常や効果は極わずかの変化しか出てこないことも有るので、どうもよく分からないと言う場合には自分で考えても分かりませんから主治医に頼りましょう。重要なのはまずは健康を維持するために異常を見逃さない事、次にメタボ撃退のためのダイエットの効果と言うことになります。この順番には特に気を付けてダイエットを進めていくようにしましょう。
親父は食事作りも大変!家族の協力を得ることが大変重要です
ダイエットは自分との孤独な戦いと言うことになりますが、多くの人が途中で耐えきれなくなって戦いを放棄してしまう事になります。こういう場合支援してくれるような人が近くにいるとかなり心強いと言われます。しかし医者ならともかく、会社の同僚や友人たちにダイエットをするから手伝えと行っても誰が他人のダイエットの支援をしてくれるでしょうか。せいぜいお勧めのダイエットの方法を教えてくれる程度です。しかし支援してくれる人は身近にいます。
最近では結婚せず親父と言われる齢になっても家族を持たない人もいますから一概に支援してもらえるとは言いませんが、多くのメタボ親父は家族を持っていると思われます。家族も人のダイエットを手伝わされてはいい迷惑かもしれませんが、そこはそれ、一家の親父ですからメタボで倒れたら困るだろと言う強迫を行ってでも、強引に引き込むことが出来ます。こうして支援の手を確保したら、自分がダイエットを途中で挫けてしまわない様に役割分担を行いましょう。
まずはダイエットで最も大切な食事作りです。これはメタボ親父にはなかなか準備できそうにありません。ですから奥さんに頼ることになります。奥さんもダイエット食ばかり作る訳ではなく他の家族には別途作る必要があるのでかなり大変です。そこで自分も手伝う姿勢は必要です。また娘さんがいるのであればメタボ親父の分は娘さんに作ってもらうことも考えてみましょう。そうすれば奥さんの仕事も減って比較的楽に用意できると思います。
運動については毎日散歩をするとして、家族にも一緒に歩いて貰えば途中で話も出来て自分だけで歩くと言うよりも比較的負担には小さく感じて長続きするのではないでしょうか。担当は奥さんは忙しいでしょうからお子さん或はお孫さんの出番です。一緒に住んでいないのであれば、ペットを飼っても良いでしょう。一人で歩くよりもずっと楽しみながら歩けるはずです。お子さんやお孫さん、あるいはペットでも習慣さえつけてしまえば親父の方が動きたくなくても強引に連れ出してくれるでしょう。
更に少し齢の行ったメタボ親父の場合には、お子さんやお孫さんはすでに管理能力も出来てきているかもしれません。そういう場合には親父のメタボ管理を任せてしまうのも一つの手です。もちろん病気を治すのは本人ですから主体的に行わなければならないのは言うまでも有りませんが、毎日の体重や血圧の管理、健康診断のデータ管理は任せてしまうのです。勿論お子さんやお孫さんの言うことは聞かなければなりません。自分でなかなか管理が出来ない人にはお勧めの管理方法です。
情報の共有も重要です。他人に自分の体に関するデータを管理してもらうのは大きな問題が有りますが、家族は違います。なにしろ親父ですから調子が悪くては困るのです。全ての情報を共有したとしても悪用されることはありませんから、ダイエットの経過や健康診断の結果などは家族で共有できるようにしましょう。必要があれば病院に一緒に行って家族が主治医にいろいろと聞いてくることも必要なことです。このようにして家族の協力体制を作りましょう。
ダイエット仲間がいても競争してはいけない!マイペースが一番
病気というのは人によって症状が違います。また体の状態も違いますから治療方法もまた違って来ることになります。例えば漢方薬などでは全く同じ症状であってもその人の状態に合わせて薬の処方が違って来るのだそうです。まあ西洋医学でも多かれ少なかれその人の体調に合わせることは普段から行われているのでしょう。メタボも病気の一つですから、その治療法の一つであるダイエットもやはり患者それぞれに方法が違ってきます。したがって効果の出方もそれぞれ違います。
ダイエットを行う際同じようなメタボ親父に声を掛けて一緒に運動などすることは大変良いことなのですが、問題も有ります。同じような症状で同じようにダイエットが必要と言うことになると、ダイエットの進捗に競争が生じます。私は2kg痩せたがあなたは何kgと言うように普通に交わされる会話だと思うのですが、どうしても競争心が出てきてしまいます。多少は励みにもなって良いかも知れませんが、先程言ったようにダイエットはやり方も効果の出方もそれぞれ違うことを忘れてはいけません。
つまり競争しようにも土台が違うのです。比べても意味が無いと言うことを理解しておく必要があります。もしどうしても競争したくなってしまう場合には一緒に頑張ると言うことは見直した方が良いでしょう。病気の治療は医師の指導の下、患者それぞれが行うことです。マイペースで行なうしかないのです。無用な競争は悪い結果しか生みません。もし同僚などと一緒に運動を行おうと言う場合には、予め競争ではないから比較するのであれば抜けさせてもらうことは言っておきましょう。
また自分自身との競争もやめてください。どういうことかと言うと以前行ったダイエットでは一か月で2Kg痩せられたから今回も同じ程度は痩せてもおかしくないはずだ考えることです。以前と今では当然自分自身の状態と言うものは変化しています。要するにさっき言った同僚との比較と同じことになるのです。したがってダイエットを行う場合には、あくまで医師の指導の下に作成したダイエット方法に従ってマイペースを維持すれば良いのです。
マイペースで行なった結果があまり良いものではなかった場合には、ダイエットの計画自体に問題が有ったのかもしれません。そこでやぱり同僚と競争した方が良かったと考える人もいるかもしれませんが、決してそうは考えないでください。ダイエットの計画は医師が現状の体の状態を考えたうえで作ったものですから、それ以上のきついダイエットをしたら痩せたかもしれませんが、体調を壊した可能性も大いにあったのです。決して競争した方が良かったわけではありません。
さて同僚には及ばなかったが効果はあった時のことを考えてみましょう。そういう場合ちょっと悔しい思いをしますし、同僚の方はしてやったりと思うかもしれませんが、それも間違いです、効果が有ったのですから同僚の方がどうだったかは関係ありません。効果が上がった以上、同様の方法を継続してマイペースでダイエットを継続することが重要です。最終的にダイエットが成功してメタボが改善されることが目標なのですから、第一歩としては大成功なのです。
ダイエット必要無と考える方々!これから払うツケを考えよう
あなたがメタボと診断されたらどうしますか。勿論病気ですからすぐに治療を始めると言うのが取り得る唯一の選択肢なのですが、残念ながら実際にはせっかく健康診断でメタボと判明してもそのまま放置してしまう人の割合が最も多いようです。しかし病気というものは適切な治療を行なわなければ、症状は進行して行くものです。メタボでも全く同じことが言えて、症状は徐々に悪化していくことになります。さて実際に放置したらどんなツケを払うのでしょうか。
まずメタボと診断されたわけですから肥満の上に高血糖・高血圧・脂質異常症の3つの中の少なくともどれか一つは発症しているはずです。これらの病気の原因は肥満によってインスリンが効かなくなるインスリン抵抗性によるものです。したがってどれか一つを発症したと言うことは何もしなければいずれ他の2つも発症してしまう可能性が高くなります。例えば最初は高血圧だけだったものが、翌年には糖尿病を発症、さらに脂質異常症を発症すると言う具合です。
さてこれ等の病気を発症したらそれで終わる訳ではなく次の段階は既に進行中です。たとえば糖尿病の場合には糖尿病と診断されたらその段階で既に合併症の一部は発症していると考えて間違いありません。例えば腎臓には小さくても障害が出ていると思われます。これが進めば確実に腎臓透析が必要になります。腎臓透析と言うのは体に大きな負担になります。しかも非常に長い時間拘束されますので、それだけでも治療はかなりつらいと考えて間違いありません。
高血圧の場合もさまざまな合併症が有りますが、直感的にわかるのは血管内の圧力が高まりますから血管壁は大変傷んで疵ができやすい状態になります。もし疵が出来ればそこで血が固まって血管を狭めるでしょう。圧力が高いですから、この部分で血管が切れてしまう可能性も出てきます。それがもし脳内で起きれば、どういう事になるか分かりますよね。すぐに切れなかったとしても、全身の血管はぼろぼろになって行くでしょう。
脂質異常症はどうでしょうか。血液内に脂質が増えて行けば要するにねばねばした状態になります。中性脂肪などが血管壁に溜まってくればその部分は血管が硬くなって動脈硬化を起こします。更に進めば血管が梗塞を起こし脳で起これば脳梗塞、心臓で起これば心筋梗塞になります。しかもこれが高血圧でぼろぼろの血管内で起こったとしたら、いったいどうなるのでしょうか。私のはそれ以上の知識が有りませんが、当然ですがどれが起こったとしても命に係わるのは間違いありません。
これはただ単に机上でシミュレーションしたに過ぎませんが、メタボを放置すればゆっくりとここで示したシミュレーションと同じような事が体の中で進行して行くのです。勿論ここではいくつかの合併症を検討してみたにすぎません。実際にはもっと数えきれないほどの合併症が起こる可能性があります。放置することがどのようなツケに繋がることになるのか多少は分かってもらえたのではないでしょうか。分かったらすぐに病院に行きましょう。