10歳代、20歳代の若い女性はメタボ親父とは目的が違いますがダイエットを行なう人が多い年代です。主に美容のためだと考えられますが、若くて代謝量も多い年代でのダイエットはある意味メタボ親父よりも危険性が有ります。例えばダイエットを行ないすぎて必要な栄養補給が出来ず、ホルモンの生成が出来なくなってしまい、まるで更年期を迎えた女性の様に生理が止まってしまう場合も有ります。このようなダイエットは体の側から見れば大きな負担になる事が有るのです。
事情はメタボ親父でも同じです。ダイエットをやり過ぎると生命維持に必要な栄養が取れなくなって体に影響が出るようになります。特にメタボ親父の年代になるとそれでなくても若い頃とは違って体の頑健さは失われてくるのが普通ですから、免疫力も急激に下がって、普通なら罹らないような病気になってしまう可能性も有ります。ですから、メタボだからということでダイエットに燃えるのは良いことではあるのですが、やり過ぎたら思わぬしっぺ返しが来ると思ってください。
こういった体への影響は人によって出方が違い、若い頃と同じような頑健さを発揮する人もいれば、普通ならまず問題ない程度のダイエットであっても大きな影響が出てくるような人もいます。したがっていくら医師の管理の下でダイエットを行なっていたとしても、絶対に大丈夫と言うことではありません。表面的に表れて来る症状は大したことが無くても、ダイエット開始後に現れた異常は、まずはダイエットによる影響を疑ってみた方が良いでしょう。
もしそういった異常を発見した場合には、直ちにダイエットを一時中止し主治医に相談してみてください。関係ないと言う事であればダイエットを再開すれば良いですし、ダイエットの影響と言う事であれば、ダイエットのやり方について再度主治医と相談してやり方を見直すことが必要です。この場合も決して自分の判断でダイエットを再開したり、やり方を変えてしまってはいけません。そんなことをすると更に大きな影響が出てくるかもしれません。
異常がなければダイエットをそのまま続ければよいですが、必要なのは数値による管理です。ダイエットですから体重は毎日測る必要があります。たとえば異常がなくても体重にも変化が無いと言うような事も分かってきます。ただしダイエットの効果の見え方も人それぞれですから、異常がなければ少なくとも3か月程度は続けてみてください。それでも効果が表れないと言うことになるとその方が異常ですから、すぐに主治医に相談しに行きましょう。
ダイエットではこのように異常の有無や効果の有無を確かめながら進むことが必要ですが、異常や効果は極わずかの変化しか出てこないことも有るので、どうもよく分からないと言う場合には自分で考えても分かりませんから主治医に頼りましょう。重要なのはまずは健康を維持するために異常を見逃さない事、次にメタボ撃退のためのダイエットの効果と言うことになります。この順番には特に気を付けてダイエットを進めていくようにしましょう。