カロリーそのままで糖質だけを減らすダイエットは有効なのか

近年になってダイエットについての常識を覆す方法の噂が流れました。噂と言っても一部学者も巻き込んで議論が沸騰しているのですが、糖尿病やメタボ向けのダイエットではカロリーを減らすと言うよりも糖質を減らした方が有効なのではないかと言うものです。つまり穀類を減らしてあとは普通に食べて良いというもので、日々ダイエットに苦しんでいる人にとっては大変ありがたい説です。糖尿病などを考えた場合確かに一理ある説だと思いませんか。

そこで私も3か月ほどこのダイエットをしたことが有ります。ダイエットの内容としては、メニューは魚中心にしてはいたのですが、ご飯の量を一回にお猪口一杯程度に減らし、その分おかずの量で補っていました。一応医師にも相談したのですが、ダイエットとしてはそれでいいと言われたのでとにかく続けました。もう一つ医師のアドバイスとしては我慢できなくなったら週一ぐらいは沢山食べても良い日を作っても良いと言うものでした。

さてその結果なのですが、この3か月の間に5キロほど痩せることが出来ました。つまりダイエットとして私の場合には成果が上がったと言って良いでしょう。ただしその後気を抜いてしまい、ご飯の量を戻したところてきめんに元に戻ってしまいました。もう少し長期的に続けるべく現在思案中です。このダイエットの場合、量的にも摂取カロリー的にも、ご飯が少ないだけで、殆ど変らず食べられるところが大変助かり、長く続けるのにそれ程苦労はしないと言う感想です。

しかし私には効果が有るように見えたこの方法もつい最近になって、またまた異論が出ているようで、この方法に疑問を持った学者さんからは、やはりダイエットの基本はカロリーを減らすことだと言う反論が出ています。いろいろと議論してもらうのは良いのですが、実際にダイエットが必要な人から考えればなにか不毛な議論を延々と続けているようにしか見えません。お勧めの方法はどっちなのか、もっと現場の調査をすれば分かりそうなものなのですが、議論は収束しませんね。

ただ色々な意見があると言うのは、要するにケースバイケースと言うことも十分考えられることです。実際カロリーを取り過ぎている人も多い筈ですし、糖質が多すぎる人も沢山います。したがってこれはどっちが良いとかいうことを議論するのではなくて、基準を決めて個人の生活習慣に沿ってどっちがお勧めなのかと言うような指導をするべき問題なのでは無いでしょうか。私としては日頃からご飯を何杯も食べているような人は糖質抜きダイエットはお勧めだと思います。

ただし、ご飯ばかり食べていておかずが少ないと言うような人は、ご飯を少なくしたら、全体の量が極端に減ってしまいかねませんので、当然ですが、おかずで必要な栄養素が摂取できるようにすることがこのダイエットの前提になります。安易にじゃあご飯だけを減らせば良いと言うものでは決してありませんから、その点は十分に注意してください。また実際に行おうと言う場合には、一応私の様に医師に相談してから行なうようにすることも忘れないようにしましょう。