油断大敵と言いますが、ダイエットでもこの言葉を痛いほど感じている人がいるのではないでしょうか。良くあるのがダイエット中は良かったのですが、ダイエットを止めた途端体重が反転し、元に戻るどころか元の体重を通り越して更に増えてしまうと言うパターンです。これを通常リバウンドと言ってダイエットを志している人には恐怖の対象になっています。メタボ親父の中にも何度かリバウンドを繰り返して体重を増やしている人がいるのではないでしょうか。
私も何度か痩せては太りを繰り返していますが、極端にリバウンドしなかったのがせめてもの救いです。ダイエットをしているとどうしても食べたくなることが有ります。ここで一日だけ満足するまで食べたら、またダイエットを再開すれば良いのですが、ここで一息と考えて数日気をゆるませてしまうと、結局そのままダイエットが再開できなくなってしまってすぐに元に戻ってしまうことになります。したがって余程意志が強い人なら良いのですが、一日だけのつもりであっても油断は禁物です。
もともと人間には体重を保つ仕掛けが組み込まれていると言う事なのですが、大きな体重を急激に下げたときにもこの仕掛けが働くようで、食べ始めると体は元に戻そうと働き出します。ちょうどいいぐらいになるともう食べなくても良いと言う信号が脳に行くのですが、この信号が出るまでには時間がかかるようでその間にも食べ続けることになり、これがリバウンドが元の体重で止まらない理由と言われています。したがって繰り返せば繰り返すほど太っていくわけです。
ですからダイエットで注意が必要なのはこのリバウンドをどう防げば良いのかと言う点です。体重が減っているから食べろと言う合図が出ると言うことは、体が体重が減ったことを認識するからということになります。したがってこの合図を出さない様にすればダイエットの効果は保たれます。日常生活を考えてみてください。知人が以前よりも痩せこけた姿で現れたら、私たちだって食べているのかどうか心配になりますよね。しかし1Kgとか2Kgだったらどうでしょうか。
たぶん見た目は気が付かないでしょう。体も同じことです。急に5Kgも減ったら食べろと言いたくなりますが月に1kg程度減ったとしても誤差の範囲内と見做して、特に食べろと言うような事にはなりません。これを何か月も続ければリバウンドの心配も無く痩せられると言うことになります。要するにダイエットでは急がば回れと言うことです。急いで急激に痩せても結局ゆっくり痩せて行った人の方が最終的にはダイエットの効果が持続していると言うことになる訳です。
ですからダイエットを志したら、急激な減量が出来ると思ってもそんな方法は避けて、イライラするかもしれませんが長期間をかけてゆっくり減らしていく方法で行うようにして下さい。どうしても急激なダイエットをしたいと言う場合には、体重減による体への影響に注意しながら、長期間気を抜かず体重を管理できるだけの意思が必要であることを忘れてはいけません。意思が弱いのに急激なダイエットを行うことは自分で自分の首を絞めているのと同じです。